研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
人間の情報統合には文化差があり,文化心理学および認知心理学の分野で研究が進められてきた。しかし,両分野では対象とする処理段階や用いる実験課題に違いがあり,理論も別々に提唱されてきた。こうした現状を踏まえ,本研究では以下の目的を達成するために,複数の実験を実施する。1)「自動的には注意を向けにくい情報への注意」の切り口から,文化心理学における実験結果を包括的に説明できるモデルを提唱する。2)上記のモデルが認知心理学での同様の問題にも適用できる可能性について検討する。3)上記モデルを文化心理学と認知心理学の包括理論に発展できる可能性について検討する。