研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
天然ガスは世界のエネルギー供給の4分の1を占め、その需要は増加傾向にある。しかし、天然ガス層には窒素や二酸化炭素が多く含まれており、精製技術の課題となっている。特に「低品位層」からのメタン分離には効率的な技術が必要だが、現状では深冷分離法しか実用化されていない。この背景から、メタン/窒素を見分ける新しい膜の物質開拓が求められている。本研究では金属-有機構造体(MOF)ガラスを用いた分離膜を作る。MOFガラスは多孔性構造と内部構造の運動性を併せ持ち、従来の多孔性無機膜と有機高分子の特性を同時に発現できる。この特性を制御することで、これまで困難だったメタン/窒素の高速分離膜の実現を目指す。