研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
土壌中のマイクロプラスチック(MP)は土壌機能を劣化させる可能性が指摘されており、そのプロセス解明は早急に取り組むべき課題である。炭酸塩に富む乾燥地の土壌では、湿潤地域とは異なる特有のプロセスが生じていると予想される。そこで本研究は「炭酸塩が土壌構造の接着物質となる乾燥地土壌においてMPが土壌構造の発達を阻害し、生態系における土壌機能を劣化させる可能性があるのか?」を学術的な問いとし、乾燥地土壌におけるMP汚染による土壌機能への影響を明らかにすることを目的とし、MP汚染による乾燥地土壌が担う生態系サービスの劣化に対する評価と土壌保全への提言、物質循環の将来予測に資する成果を得ることを目指す。