研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
肥満や糖尿病、脂肪肝等の生活習慣病は、従来は代謝疾患と捉えられてきたが、現在では、過栄養が誘導する慢性炎症性疾患としての一面が広く認識されている。一方、免疫細胞の分化・活性化における細胞内代謝の役割が見出され、イムノメタボリズムは細胞レベルや臓器・個体レベルの様々な階層で複雑に構成されることが明らかになった。さらに、副交感神経刺激による炎症抑制作用など、神経系による炎症・免疫系の制御も報告され、末梢臓器のイムノメタボリズムは脳の制御を受けると想定される。本研究ではMASHを手がかりに、神経・免疫・代謝系が織りなす複雑な相互作用を解明する。