| 研究課題/領域番号 |
24KK0177
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| 研究種目 |
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
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| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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| 研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
松尾 洋孝 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 教授 (00528292)
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| 研究分担者 |
豊田 優 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 講師 (80650340)
宮田 大資 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90844415)
大橋 勇紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (60980852)
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| 研究期間 (年度) |
2024-09-09 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2026年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2025年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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| キーワード | 尿酸 / 国際共同研究 |
| 研究開始時の研究の概要 |
近年、血清尿酸値および尿酸関連疾患(痛風など)リスクに影響を与える遺伝要因の理解が進んできました。ところが、その全容は依然として不明なままです。この課題の解決を目指すにあたり、本研究では、日本人と異なる遺伝的背景を有する人々にも注目した、より大規模かつ多面的な分子遺伝疫学研究を推進するための国際共同研究を立案しました。世界的にも関心が高い尿酸・痛風の研究の新たな方向性を切り拓くための知見を得るのみならず、人材交流を促進することで、国際共同研究基盤のさらなる強化を図ります。
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| 研究実績の概要 |
昨今のゲノム研究の進展により、血清尿酸値および尿酸関連疾患(痛風など)リスクに影響を与える遺伝要因の理解が進んでいる。しかし、その全容は依然として明らかとなっていない。研究代表らは、GlobalGout Genetics Consortiumのコアメンバーとして、長年この課題の解決に取り組んできた。本研究は、これまでの研究体制をさらに発展させ、より大規模かつ多面的な分子遺伝疫学研究を推進することを目的とした国際共同研究である。また、本活動を通じて、国際共同研究基盤のさらなる強化と国際的ネットワークのさらなる拡大を図ることも狙いとしている。すなわち、本研究を通じた学術交流をきっかけとして、これまで以上に強固なパートナーシップを醸成するのみならず、グローバルな視野を有し国際的に活躍できる若手研究者の育成にも貢献できるよう人材を配置する計画である。このような背景のもと計画された本研究においては、血清尿酸値や尿酸関連疾患リスクに影響する遺伝要因を探索・同定するために、以下に示した検討項目1~3を相互に関連付けながら研究を進め、得られた結果を統合的に理解することとなる。項目1:分子遺伝疫学的解析:血清尿酸値や尿酸関連疾患リスクに影響する遺伝要因の探索・同定。項目2:新規尿酸輸送体候補遺伝子の機能解析。項目3:生理的に重要な既知の尿酸輸送体における新規変異(レアバリアント)の探索および機能解析。研究開始初年度にあたる2024年度においては、項目1に関する検討を主として行い、得られた成果を国際有力紙であるNature Geneticsに報告することにも成功した。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
本国際共同研究は、血清尿酸値および尿酸関連疾患(痛風など)リスクに影響を与える遺伝要因のさらなる理解の達成を目指した2.5年計画の国際共同研究である。その初年度にあたる2024年度においては、本課題における海外共同研究者であるTony R. Merriman博士との精力的な共同研究を展開し、痛風に関する人種横断型のメタアナリシスに関する論文発表(Nature Genetics誌)に成功した。具体的には、4つの人種集団からなる262万人の遺伝子解析結果を統合することで、合計377か所(このうち149か所は新たに発見された)の痛風関連遺伝子座を同定した。その中には、従来から知られていた尿酸を細胞内外へ輸送するタンパク質の他にも、NLRP3インフラマソーム活性の制御といった免疫反応の調整や、細胞浸透圧、エピジェネティックリモデリングに関わるタンパク質をコードする遺伝子が含まれており、特に免疫反応は、「尿酸結晶への反応」という痛風の発症に直接的に関与するものであるため、今後、痛風の分子的な発症メカニズムや新たな治療薬の開発につながることが期待できる。以上の内容を鑑み、本研究課題は順調に進行しているため、「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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| 今後の研究の推進方策 |
2025年度以降も、Tony R. Merriman博士をはじめとする海外の研究者らと共同研究を継続し、痛風や血清尿酸値に関する分子疫学研究、および関連分子の分子生物学・生化学的検討などに取り組むことで、血清尿酸値や尿酸関連疾患リスクに影響する遺伝要因の探索・同定を進めていく。また、初年度に得られた成果については、現在準備中の論文発表ならびに関連する成果の学会発表を通じて、世界に向けて広く発信する予定である。また、本課題における学術成果以外の目標である、人材交流を通じた国際共同研究基盤のさらなる強化と国際的ネットワークの拡大についても、引き続き貢献していきたい。
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