研究課題
国際共同研究加速基金(海外連携研究)
東南アジアでは急速な経済発展と人口増加により水質汚濁が深刻化しており、下水処理場での窒素除去が急務である。我々は東南アジア地域に適した窒素除去法として微好気・嫌気法を国際共同開発しており、パイロット規模での性能実証に成功してきた。本研究では、微好気・嫌気法の実証試験をマレーシアの実下水処理場で実施し、社会実装のために必要な①窒素除去・省エネ性能の評価、②環境影響評価、③操業条件のガイドライン策定を行う。さらに④予備調査から存在が明らかになっていた新規な窒素代謝微生物群を同定し、これまで未解明だった微好気・嫌気法の窒素除去メカニズムを解明する。