森林減少・劣化は深刻化しており、気候変動を引き起こす大きな要因になっている。世界の森林の多くが共同体によって管理されていることから、共同体による環境保全能力を強化することが、気候変動および森林減少を抑制する上で重要である。本研究課題では、新しい社会制度として「生態系サービスへの競争(Competition for Ecosystem Services: CES)」を提言する。CESは、森林炭素量の保全や回復が顕著な共同体に対して高い経済的報酬を支払うことで競争を促進し、森林保全活動へのインセンティブを高める制度である。本研究課題では、CES導入の効果をバングラデシュを事例に検証する。
|