本国際共同研究では、これらの課題解決に向けて、申請者が開発した固体試料3次元励起蛍光分光法(SPF-EEM)によるファウリング物質の検出技術とブリティッシュコロンビア大学Pierre教授の重力駆動型膜ろ過システム(GDM)とを組み合わせることで、「自律」かつ「自立」した膜ろ過システムを構築する。具体的には、(1)SPF-EEMによるバイオフィルム密度の検出手法の開発、(2)SPF-EEM分析条件の標準化および(3)自律制御型GDMの開発・実証を検討する。これにより、SPF-EEMにより膜面のバイオフィルム密度を監視し、圧密化する直前で物理洗浄を実施するGDM制御システムを共同で開発する。
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