申請者は水素を燃料とした場合,燃焼振動の発振周波数が変化することを発見し,基課題に取り組んでいる.しかしながら,基課題は実際の燃焼とは温度および流速の条件が異なるモデル実験や一次元温度分布を仮定したモデルによる間接的アプローチであったため,燃焼振動現象の外挿的な理解に留まることが課題であった.本研究は,基課題で挙げた仮説を立脚しつつ,燃焼振動下での音響特性の直接計測に挑戦する.共同研究者として,カナダに拠点を置くMohany教授およびOshkai教授が参画し,高温流体中の音響・流体計測技術を確立することと平行して山口大学での燃焼振動実験に取り組む.
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