RASといえば古典型RASであるKRAS、HRAS、NRASが想定されるが、非古典型RASであるRIT1は遺伝性難病Noonan症候群や肺がんの発症に関与することが近年明らかとなった。RIT1は古典型RASとは異なる下流エフェクター制御に関与することが報告され始めており、非古典型/古典型RAS間の相違を明らかにすることはNoonan症候群の病態解明や分子特異的ながん治療法の開発においても重要である。 本研究では、RIT1研究の第一人者であるDr. Alice Bergerと協力し、RIT1の包括的分子プロファイリングを実施することで、RIT1関連疾患の新規治療法開発に向けた分子基盤を構築する。
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