研究開始時の研究の概要 |
尿路結石は外科的治療に頼っており、高い有病率・再発率により私たちの生活の質は悪化している。私たちはこれまでに、マクロファージ(Mφ)の結晶貪食作用による結石の溶解療法の可能性を見出し、ナノ粒子を用いた臨床応用を目指している。しかし、尿路結石の大半を占めるシュウ酸カルシウム結石に特異的な貪食作用をもつMφの導入には課題がある。そこで本国際共同研究では、シュウ酸を標的として特異的にシュウ酸カルシウム結晶を貪食するMφを開発するためiPS由来Mφ、Mitoquinone装填ナノ粒子を利用したin virto, in vivo, ec vivoの研究を行い、世界初の「尿路結石の溶解治療」を実現する。
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