研究課題/領域番号 |
25281022
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
|
研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
安井 学 国立医薬品食品衛生研究所, 変異遺伝部, 室長 (50435707)
|
研究分担者 |
佐々 彰 千葉大学, 大学院理学研究院, 特任助教 (10738347)
|
研究協力者 |
本間 正充
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2014年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2013年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | DNA付加体 / DNA損傷 / 二本鎖切断 / 遺伝子変異 / 1分子 / 遺伝子破壊 / トキシコロジー / 遺伝子座特異的 / 遺伝学 / 環境 / 遺伝毒性 / 遺伝子ターゲティング / ゲノム |
研究成果の概要 |
本研究は,遺伝子変異誘発機構の緻密性に関するデータを蓄積・再現性を確認し,TATAM系を駆使してその遺伝子機能とDNA付加体1分子が関わる緻密な遺伝子変異誘発との関係性を明らかにした。また、これまで酸化的損傷など複数のDNA付加体についてTATAM系で調べた結果,すべてのDNA付加体で突然変異を誘発することを確認し、これまでnon-mutagenicとされてきた付加体であっても,解析する細胞数を増やすことによって低頻度で突然変異を検出できることが分かってきた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で使用したTATAM系は,社会的にも関心の高い放射線による閾値無し直線(Linear non-threshold; LNT)仮説,および化学物質等の遺伝毒性発がん物質には閾値が無いという議論を実験的に証明するために確立された。閾値の議論は,わずか1分子のDNA付加体であっても突然変異をもたらし,発がんに至る可能性が理論的にあることが発端となっており,それを今までは1分子という極低レベル暴露を動物実験などで実験的に証明が困難であったが,TATAM系はそれを可能にした。なお、本系は通常のDNA損傷で誘導される修復酵素群が正常と異なるため、さらなるデータ蓄積と研究が必要である。
|