研究課題/領域番号 |
25282077
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
|
研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
光谷 拓実 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (90099961)
|
研究分担者 |
伊東 隆夫 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (70027168)
|
研究協力者 |
大河内 隆之
星野 安治
深澤 芳樹
加藤 真二
今井 晃樹
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2014年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2013年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | 年輪年代学 / 漢代 / 漢墓 / 木槨墓 / コウヨウザン / 楠木 / コウヨウザ / 木槨・木棺材 / 不連続年輪 / 年代測定法 / 木棺 / 樹種同定 / 木槨 / Phoebe属 / 年代測定 / ナンムウ / 国際研究者交流(中国、南京大学) |
研究成果の概要 |
中国漢代の木槨・木棺材の樹種は同定により、コウヨウザンの多用が確認された。この樹種を用いた年輪年代学の可能性を探るため年輪パターンの解析をおこなったところ、本研究に適用可能であることがわかった。暦年未確定の年輪パターンは相関の高い供試材10点の年輪幅データを用いて564年間の作成に成功した。このなかの1点について14C法(AMS法)による年代測定を実施した結果、564年間分はB.C.6世紀~A.D.1世紀頃のものであることが判明した。今後、この年輪パターンは漢代の木槨・木棺材の年代解明に資するものと思われる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢代出土木槨・木棺材の主要樹種であるコウヨウザンの年輪を用いて年代測定の基準となる年輪パターンを564年間分(B.C.6世紀~A.D.1世紀)作成したことにより、前漢、後漢の木槨墓や木棺墓に使用されている木材の年代を明らかにすることが可能となった。この基準パターンを使って得られる成果は土器やその他の共伴遺物の編年研究に大きく貢献できる。かつ、その成果は中国国内ばかりでなく、わが国の弥生時代・古墳時代の年代観にも大きな影響を与えることになり、その意義は極めて大きい。
|