軽量AlMgSi合金の特性を阻害するナノクラスターの実時間可視化

• 研究課題/領域番号: 25286085
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 量子ビーム科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 奥田 浩司 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50214060)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円); 2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2014年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2013年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
• キーワード: 異常小角散乱法 / 軟Ｘ線 / 軽合金 / アルミニウム合金 / ナノ析出物 / 軟X線 / 異常分散効果 / 異常小角散乱 / ２次元測定 / 軟X線小角散乱法 / AlMgSi合金 / Al-Mg-X合金 / 軟X線共鳴散乱 / クラスター

研究成果の概要

実用上重要であるにもかかわらず、原子番号が近いためにエックス線による散乱手法では定量評価ができなかったＡｌ－Ｍｇ－Ｘ系軽合金のナノ析出物の構造評価を実現することを目的に、２次元小角散乱測定をＡｌ，ＭｇなどのＫ吸収端が存在する軟Ｘ線エネルギー領域において実現した。Ａｌ－Ｍｇ合金系の組織変化を散乱像の変化として可視化するための装置を作成し、実際に放射光施設においてＡｌのＫ吸収端での異常分散効果(共鳴散乱効果）の測定に成功した。異常分散による散乱コントラスト変化がＣｒｏｍｅｒ－Ｌｉｂｅｒｍａｎによる理論計算と良く対応する変化を示すことを実証した。

研究成果

• [雑誌論文] Normalization of grazing-incidence small angle scattering of phospholipid alloy systems (2014)
  • 著者名/発表者名: H.Okuda, T.Yamamoto,K.Takshita, M.Hirai, K.Senoo, H.Ogawa and Y.Kitajima
  • 雑誌名: Jpn. J. Appl. Phys 巻: 53 号: 5S1 ページ: 1-5
  • DOI: 10.7567/jjap.53.05fh02
  • 査読あり
• [学会発表] １keVから100keVまで 小角散乱の金属材料への応用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 奥田浩司、浴畑嶺、北島義典、為則祐介
  • 学会等名: PF研究会
  • 発表場所: 筑波 高エネルギー研
  • 年月日: 2016-03-30
  • 招待講演
• [学会発表] 軟Ｘ線二次元小角散乱法の開発とAl合金への応用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 浴畑嶺、西澤勇樹、奥田浩司、北島義典
  • 学会等名: 物性工学談話会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2016-01-27
• [学会発表] Al K吸収端での異常小角散乱の試み (2016)
  • 著者名/発表者名: 奥田浩司,北島義典
  • 学会等名: 日本放射光学会年会
  • 発表場所: 柏 東京大学サテライト
  • 年月日: 2016-01-09
• [学会発表] EXTENSIONS OF GISAXS MEASUREMENTS IN TENDER X-RAY REGION (2015)
  • 著者名/発表者名: H.Okuda,T.Yamamoto, M.Hirai,Y.Kitajima,N.Shimizu and N.Igarashi
  • 学会等名: GISAS2015
  • 発表場所: Nice, France
  • 年月日: 2015-09-08
  • 国際学会
• [学会発表] Microstructure evolution of thin films examined by GISAXS (2015)
  • 著者名/発表者名: H.Okuda, T.Yamamoto, Y.Kitajima, S.Sakurai, H.OPgawa, N.Shimizu, N.Igarashi
  • 学会等名: American Crystallographic Association, annual meeting
  • 発表場所: Philadelphia,USA
  • 年月日: 2015-07-26
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] Early stage of precipitation in Al-Mg-Si and related alloys examined by small-angle scattering (2015)
  • 著者名/発表者名: H.Okuda, Y.Nishizawa, Y. Kitajima,T.Sato, M.Mihara
  • 学会等名: TMS2015
  • 発表場所: Orlando, FL,USA
  • 年月日: 2015-03-15 – 2015-03-20
• [学会発表] GISAXSの軟X線領域への展開 (2015)
  • 著者名/発表者名: 奥田浩司
  • 学会等名: 光・量⼦融合連携研究講演会
  • 発表場所: 九州大学伊都Ｃ
  • 年月日: 2015-03-10
  • 招待講演
• [学会発表] GISAXS measurements near the absorption edge of P (2014)
  • 著者名/発表者名: H.Okuda,T.Yamamoto,K.Takeshita,M.Hirai,S.Sakurai,Y.Kitajima,N.Igarashi,N.Shimizu,H.Ogawa
  • 学会等名: ALS workshop
  • 発表場所: ALS,Berkeley, CA,USA
  • 年月日: 2014-10-07 – 2014-10-08
  • 招待講演
• [学会発表] Al-Mg-Cu-Ag合金析出過程の放射光小角散乱法による検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西澤勇希、奥田浩司、里達雄ｋ三原麻未
  • 学会等名: 金属学会秋季大会
  • 発表場所: 名古屋大東山Ｃ
  • 年月日: 2014-09-23 – 2014-09-26
• [学会発表] 6000系Al合金の析出過程評価のためのAlK吸収端を用いた透過軟Ｘ線小角散乱法の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西澤勇樹 奥田浩司 白井涼 北島義典
  • 学会等名: 放射光学会
  • 発表場所: 広島
• [学会発表] Anomalous small-angle scattering with soft X-rays at Al and Si K absorption edges (2014)
  • 著者名/発表者名: H．Okuda, T.Yamamoto,Y.Nishizawa,Y.Kitajima
  • 学会等名: TMS2014
  • 発表場所: SanDiego, USA
• [学会発表] 1.5-2keV領域での透過軟Ｘ線小角散乱法の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西澤勇希 奥田浩司 白井涼 北島義典
  • 学会等名: 日本金属学会春季大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Alの K吸収端を利用した異常小角散乱測定の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 奥田浩司、白井涼 山本崇善、西澤勇希、宍戸久郎l北原周、北島義典
  • 学会等名: 日本金属学会秋季大会
  • 発表場所: 金沢大学
• [学会発表] 6000系Alの析出過程解明のためのＡｌＫ吸収端を用いた透過軟Ｘ線小角散乱法の開発
  • 著者名/発表者名: 西澤勇樹 奥田浩司 白井涼 北島義典
  • 学会等名: 軽金属学会関西支部若手院生研究会
  • 発表場所: 姫路
• [備考] 奥田ＧｒＨＰ
  • URL: http://mcmd.mtl.kyoto-u.ac.jp/