合成繊維集合体の高強度化への革新的アプローチ

• 研究課題/領域番号: 25288102
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 高分子・繊維材料
• 研究機関: 奈良県立医科大学
• 研究代表者: 大崎 茂芳 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (90273911)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円); 2015年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2014年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2013年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
• キーワード: 合成繊維 / 加圧 / 力学特性 / 紐 / 隙間 / ナイロン / ポリエステル / クモの糸 / 繊維集合体 / ポリエチレンテレフタレート / 半合成繊維 / レーヨン / 絹糸 / 力学強度

研究成果の概要

古くから合成繊維の高強度化が研究されてきた。合成繊維は実用的には多くの繊維からなる集合体として使用されている。実用的な観点から、集合体の高強度化は非常に重要である。しかしながら、今まで高強度の研究は主として単繊維に限定されてきた。著者は合成繊維の集合体に焦点を当て、ねじりなどの外圧を加えることにより、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート繊維間における隙間を軽減し、力学強度を上げることを試みた。その結果、繊維間における隙間の軽減は力学応力の上昇に寄与することを示した。

研究成果

• [雑誌論文] The effects of seasonal changes on the molecular weight of Nephila clavata spider silk (2016)
  • 著者名/発表者名: Shigeyoshi Osaki, Keizo Yamamoto, Takashi Matsuhira and Hiromi Sakai
  • 雑誌名: Polymer Journal 巻: 48 号: 5 ページ: 659-663
  • DOI: 10.1038/pj.2015.138
  • NAID: 40020808947
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] クモの糸でヴァイオリンは弾けるのか？ (2016)
  • 著者名/発表者名: 大崎茂芳
  • 雑誌名: JAS Journl 巻: 56 ページ: 28-37
• [雑誌論文] クモの糸の不思議 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎茂芳
  • 雑誌名: 日本家政学会誌 巻: 66 ページ: 521-528
• [雑誌論文] なぜ、今クモの糸なのか？ (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎茂芳
  • 雑誌名: 繊維学会誌 巻: 71 ページ: 129-133
  • NAID: 130004717530
• [雑誌論文] Molecular weight of Nephila clavata spider silk (2015)
  • 著者名/発表者名: Takashi Matsuhira and Shigeyoshi Osaki
  • 雑誌名: Polymer Journal 巻: 47 号: 6 ページ: 456-459
  • DOI: 10.1038/pj.2015.10
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] なぜ、今クモの糸なのか？ (2015)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 雑誌名: 繊維学会誌 巻: 71 号: 3 ページ: P-129-P-133
  • DOI: 10.2115/fiber.71.P-129
  • NAID: 130004717530
  • ISSN: 0037-9875, 1884-2259
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] クモの糸の紫外線耐性メカニズムとその活用の可能性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 雑誌名: 生物規範工学 巻: なし ページ: 250-258
• [雑誌論文] 交響曲を生み出す蜘蛛の糸の科学 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 雑誌名: 科学と教育誌 巻: 62 ページ: 484-487
  • 査読あり
• [雑誌論文] 生体組織におけるコラーゲン線維の配向性と運動機能 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 雑誌名: WEB Journal増刊号 巻: 155 ページ: 18-21
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of UV irradiation on the molecular weight of spider silk (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Matsuhira, Keizo Yamamoto and Shigeyoshi Osaki
  • 雑誌名: Polymer Journal 巻: 45 号: 11 ページ: 1167-1169
  • DOI: 10.1038/pj.2013.41
  • NAID: 40019844671
  • 査読あり
• [雑誌論文] Distribution of collagen fiber orientation in the human lung (2013)
  • 著者名/発表者名: Tomoda K, Kimura H, Osaki S
  • 雑誌名: Anat Rec (Hoboken) 巻: 296(5) 号: 5 ページ: 846-850
  • DOI: 10.1002/ar.22649
  • 査読あり
• [雑誌論文] クモの糸の物理化学的特性と応用への動向 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 雑誌名: 機能紙研究会誌 巻: 52 ページ: 27-31
• [雑誌論文] ライフワークとクモの糸 -クモの糸でヴァイオリンは奏でられるのか- (2013)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 雑誌名: 近畿化学工業界 巻: 65 ページ: 5-8
• [雑誌論文] クモの糸は夢の繊維か？ (2013)
  • 著者名/発表者名: .大﨑茂芳
  • 雑誌名: じっきょう理科資料 巻: 74 ページ: 7-10
• [学会発表] クモの巣はなぜ雨に弱いのか？ (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎茂芳
  • 学会等名: 高分子討論会
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 2015-09-17
• [学会発表] クモの糸のミステリー (2015)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 学会等名: 日本化学会
  • 発表場所: 千葉[日本大学）
  • 年月日: 2015-03-28
  • 招待講演
• [学会発表] A new method for increasing the mechanical stress of multi-filaments (2014)
  • 著者名/発表者名: Shigeyoshi Osaki
  • 学会等名: 10th SPSJ International Conference
  • 発表場所: Tsukuba
  • 年月日: 2014-12-03
• [学会発表] Effects of UV rays upon spider silk (2014)
  • 著者名/発表者名: Takashi Matsuhira & Shigeyoshi Osaki
  • 学会等名: 10th SPSJ International Conference
  • 発表場所: Tsukuba
  • 年月日: 2014-12-03
• [学会発表] 皮膚におけるコラーゲン線維の配向分布 -ラットからヒトへ - (2014)
  • 著者名/発表者名: 大崎茂芳、桑原理充、浅田秀夫
  • 学会等名: 高分子討論会
  • 発表場所: 長崎[長崎大学）
  • 年月日: 2014-09-25
• [学会発表] 紫外線はクモの糸にどのような影響を与えるのか？ (2014)
  • 著者名/発表者名: 松平崇、大﨑茂芳
  • 学会等名: 高分子討論会
  • 発表場所: 長崎（長崎大学）
  • 年月日: 2014-09-25
• [学会発表] クモの糸の分子量の季節変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松平崇、山本恵三、大﨑茂芳
  • 学会等名: 第60回高分子研究会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2014-07-05
• [学会発表] クモの糸の分子量に対する紫外線の影響
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳, 松平崇, 山本恵三
  • 学会等名: 高分子学会討論会
  • 発表場所: 金沢大学
• [学会発表] クモの糸の分子量はさらに大きかった
  • 著者名/発表者名: 松平崇, 大﨑茂芳
  • 学会等名: 高分子学会討論会
  • 発表場所: 金沢大学
• [学会発表] クモの糸の特性と応用への動向
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 学会等名: 第52回機能紙研究会
  • 発表場所: 徳島
  • 招待講演
• [学会発表] クモの糸のミステリー ハイテク機能に学ぶ
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 学会等名: 日本ゴム学会
  • 発表場所: 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] クモの糸のミステリー
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 学会等名: 第20回日本血液代替物学会
  • 発表場所: 奈良
  • 招待講演
• [図書] クモの糸でバイオリン (2016)
  • 著者名/発表者名: 大﨑茂芳
  • 出版者: 岩波書店
• [図書] クモの糸でヴァイオリンは弾けるのか？ (2015)
  • 著者名/発表者名: 大崎茂芳
  • 出版者: 畑田家住宅活用保存会
• [備考] 奈良県立医科大学 大﨑茂芳
  • URL: http://www.naramed-u.ac.jp/~chem/OSAKI_HP/Osaki_top.html