研究課題/領域番号 |
25289158
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
阪田 和哉 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (50444047)
|
研究分担者 |
生川 雅紀 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (30588489)
瀧本 太郎 九州大学, 経済学研究院, 教授 (70403996)
中嶌 一憲 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (70507699)
坂本 直樹 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (80367937)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2014年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2013年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | 都市・地域計画 / 救急救命活動 / 政策評価 / ウツタイン統計 / 救命 / 交通工学・国土計画 / 地域都市計画 |
研究成果の概要 |
本研究は,心肺停止状態で救急搬送されたケースを網羅したウツタイン統計データを用いた統計解析に基づき,救急搬送時間の短縮および市民等の応急処置等がどれだけ救命や社会復帰を促すかを明らかにした上で,救急救命活動への寄与に着目した社会資本の評価手法を提案することを目的とした. 救命活動に要する時間や活動と救命率の関係を示す救命曲線や、予後の状態との関係を示す社会復帰率曲線を推定し、市民による救急救命の処置の効果を分析し、その便益の大きさを計測した。あわせて、住民の応急手当への協力意識と利他性の大きさの関係を調査し、市民による救急救命活動とインフラ整備との相乗効果を計測するための基礎となる知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
救命曲線の推定では,病院収容前の心拍再開の内生性を考慮することにより,先行研究よりも適合度を改善することができた.さらに,推定精度の観点からも救命曲線の推定方法を検討し,公共事業評価のような実務的側面を考慮すれば,モデリングが容易なScobitモデルが望ましいという結論を得た.また,サンプルセレクションを考慮したProbitモデルにより,救命曲線と社会復帰率曲線を導出することにも取り組み,それらに基づく便益評価手法を提案した.救命救急活動から得られる便益に関しては,利他性の観点からも接近し,個人属性や地域活動に対する態度の違いが救命救急活動に対する支払意思額に影響を及ぼすことが確認された.
|