研究課題
基盤研究(B)
本研究は、核酸の特殊構造グアニン4重鎖(G4)を安定化するG4リガンドを創製し、がん幹細胞に対する増殖抑制効果とその分子機構を明らかにすることを目的とする。我々は、テロメスタチンとその誘導体XなどのG4リガンドが、難治性神経膠芽腫のがん幹細胞(GSC)に対して高い増殖抑制効果を示すことを見出した。複製や転写の過程で生じる1本鎖DNAがG4形成に寄与し、これがG4リガンドの標的になると考えられた。GSCの高感受性を説明する分子機構として、過剰な複製ストレス応答が観察された。誘導体Xはマウスに移植したGSCの腫瘍増殖を抑制した。以上は、G4リガンドを抗がん剤として開発するための基盤的成果である。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 3件、 査読あり 16件、 謝辞記載あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 7件、 招待講演 15件) 備考 (3件) 産業財産権 (1件)
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