研究課題
基盤研究(B)
報告者らは害虫抵抗性誘導剤を開発するべく、害虫抵抗性誘導活性を示す植物成分として同定したロリオライド(モノテルペンラクトンの1種)の作用機作の解明を目的として研究を行った。ロリオライド処理はナミハダニ、ハスモンヨトウ、ミカンキイロアザミウマの生存率を低下させた。ロリオライド自体には殺虫活性がなかった。ロリオライド応答性遺伝子としてスクロース代謝酵素をコードする遺伝子を同定した。害虫加害後3~6時間目で内生ロリオライドが蓄積された。以上の結果から、害虫による食害を受けた植物が蓄積するロリオライドがスクロース代謝(防御に必要なエネルギー生産)を活性化させ、防御にあたっていると考えられる。
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