研究課題
基盤研究(B)
本研究では、海外直接投資の途上国に与える影響について分析を行った。第一に、多国籍企業の親会社のプロフィールをまとめた上で、ミクロレベルにおける各企業の環境に対する意思決定姿勢を分析した。第二に、環境経営における外資と途上国の地場資本における取り組みの違いを数量的に解析した。その結果、親会社の国籍、投資規模の二つが環境経営における重要なファクターとなることが明らかとなった。また投資受け入れ側の政策によっても有意な差が出ることが判明した。他方,利益水準や輸出比率に関しては,有意な相関関係は見つけられなかった。最後に、これらの結果を一般化した上で、企業や政府に対するさまざまな政策提言を行った。