研究課題
基盤研究(C)
本研究では、日本に数多く建設されている全長1 km未満の換気設備を持たない対面通行トンネルを研究対象として、主に以下の二点について明らかとした。(1)発熱速度とトンネル長を与条件として自然換気量を求める理論を構築した。実験によって理論の予測精度を検証した結果、自然換気量は約20%の相対誤差で理論的に予測することができた。(2)火点から坑口に向かって流動する煙について、煙層先端部の温度や流速などを推定する理論を構築した。この理論により煙層降下点を予測でき、換気の閉じ込め現象が生じる時間や位置を推定可能である。本研究で開発した理論は、トンネルの安全な管理や避難安全設計に応用できる。
すべて 2016 2015 2014 2013
すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)