研究課題
基盤研究(C)
脳障害後に見られる腹壁筋の低緊張状態や姿勢障害などの病態を明らかにするために、その運動制御メカニズムを調べた。まず、腹壁筋運動ニューロンから細胞内記録をとり、脊髄反射機構の性質を電気生理学的に解析した。その結果、同名筋由来のIa群求心性線維刺激においてのみ単シナプス性の興奮性シナプス後電位が観察された。さらに、腹壁筋運動ニューロンへの前庭入力様式を解析した。その結果、前庭神経核の刺激から、同側・対側ともに約20%から興奮性シナプス後電位が観察された。腹壁筋は独特の脊髄反射機構があり、その運動ニューロンの2割ほどは前庭神経核からの入力を受けていることが示唆された。
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