研究課題/領域番号 |
25370124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
尾崎 彰宏 東北大学, 文学研究科, 教授 (80160844)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 静物 / ネーデルラント / 偶像破壊運動 / イコノクラスム / オランダ / 地理上の発見 / 東洋交易 / スペイン / フェティシズム / 静物画 / アールツェン / 中国磁器 / 日本 / ネーデルラント/オランダ / 美的感性 / カルヴァン / カルフ / アルチンボルド / ルドルフ2世 / プラハ / ブルゴーニュ宮廷 / ファン・エイク / ペトルス・クリストゥス / ネーデルラント美術 |
研究成果の概要 |
古典主義の美術理論では最下位に置かれた静物画が、ネーデルラントでは枢要な役割をもった。それに大きな役割を果たしたのが、地理上の発見だ。多種多様なモノがヨーロッパに流入してきたことによってアイデンティティが揺らぎ、その確立のために、古代の「静物」観の再評価が起こった。16 世紀後半、ネーデルラントを席巻したイコノクラスム(偶像破壊運動)によって、宗教画像の禁止が「静物」を深化させ、フェティシズムへと向かう心性が醸成された。特にオランダにおいては「静物」が東洋交易との隆盛により促進され、それは「オランダ」の表象として際立ち、スペインなどの旧世界を駆逐する政治的機能を果たすことがあきらかになった。
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