研究課題
基盤研究(C)
日本の古典文学における「続編」については、「続」の名を冠したものは、平安~鎌倉期の散文においては、ほとんどその例をみない。当初続編としての分析を期待した「続うつほ物語」も「続今昔物語」も、「続編」ではないことが確認された。それだけに、作品作者以外の人物があえて続篇を書く場合は、正編の作者や作品について、強い継承の意識が存在することが明らかである。近世期では、「続無名抄」や「続徒然草」など、中世の文人を思慕しての「続編」が作られたが、これらの例は近世の「偽書」の場合と共通する要素が大きい。
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奈良女子大学大学院人間文化研究年報
巻: 30 ページ: 125-132
120006657954
熊楠Works
巻: 41号 ページ: 24-28
中世文学と隣接諸学『中世の物語と絵画』(竹林舎)
巻: 9巻 ページ: 425-448