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「歴史・時代小説ブーム」の戦後精神史(二大作家の比較研究による)

研究課題

研究課題/領域番号 25370239
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関早稲田大学

研究代表者

高橋 敏夫  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20236300)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード歴史小説 / 時代小説 / 悪党小説 / 股旅小説 / 市井小説 / 山本周五郎 / 藤沢周平 / 時代小説の戦争 / 市井もの / 武家もの / 時代小説ブーム / 戦争 / 戦後精神史 / 大衆文学 / 股旅物 / 笹沢左保 / 諸田玲子 / 渡世人 / 伝奇小説 / 池波正太郎 / 隆慶一郎 / 悪党もの / 漂白民 / 中里介山 / 司馬遼太郎 / 司馬史観 / 吉村昭 / 戦史小説 / 「なかま」形成 / 井上ひさし / エンターテインメント
研究成果の概要

本研究は1960年代から現在にいたる計4回の「歴史・時代小説ブーム」の内容と意義をそれぞれのブームを中心で担った二人の作家の比較研究を通して明らかにした試みである。4回のブームとは、司馬遼太郎と吉村昭の「歴史小説」ブーム、池波正太郎と隆慶一郎の「悪党小説」ブーム、笹沢佐保と諸田玲子の「股旅小説」ブーム、山本周五郎と藤沢周平の「市井小説」ブームである。最も長いブームは1990年代初めから現在までほぼ25年間続く「市井小説」ブームである。庶民の日常を細やかに描く市井小説は、作者の側からみれば戦争への抵抗から始っており、読者の側からみれば「日常生活」崩壊への抵抗に拠っているのを本研究で明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代文学において現代小説は研究、批評の対象になっているのに対し、歴史・時代小説は書評の対象になっても研究、批評の対象にはなっていない。ここには純文学優位、大衆文学劣位という序列が顕在化している。しかし純文学の何十倍もの読者がいる歴史・時代小説を無視すれば、現代文学の大きな領域が見えなくなる。本研究は1960年代から現在までの歴史・時代小説の4つのブームの内容と意義を、ブームを中心で担った二人の作家の比較研究を通して明らかにした。中でも最も長い「市井小説」ブームについて、作者と戦争との関わり、読者と日常生活との関わりの両面からアプローチできたのは歴史・時代小説の意義を考えるうえで重要だろう。

報告書

(7件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 2013 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 取返しのつかぬことにこそ「橋」を架ける――山本周五郎『柳橋物語』の「戦争」2018

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      別冊文藝 山本周五郎

      巻: 52 ページ: 52-57

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 取り返しのつかぬことにこそ「橋」をかける――山本周五郎『柳橋物語』の「戦争」2018

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      別冊文芸 山本周五郎(河出書房新社)

      巻: - ページ: 52-57

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 二つの『蝉しぐれ』 本文の異同から創作意図を考える2015

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      国文学研究

      巻: 177集 ページ: 98-109

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 時代小説の中の現代  飯嶋和一『狗賓童子の島』をめぐって2015

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      グラフィケーション(富士ゼロックス)

      巻: 388 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 時代小説の中の現代  安部龍太郎『維新の肖像』をめぐって2015

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      グラフィケーション(富士ゼロックス)

      巻: 389 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 時代小説の中の現代  山本周五郎と藤沢周平の「戦争」2015

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      グラフィケーション(富士ゼロックス)

      巻: 390 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 日々のたたかいは次つぎに引き継がれる 帚木蓬生をめぐって2015

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      グラフィケーション

      巻: 385 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 屈辱の歴史、ほとばしる怒り 安部龍太郎をめぐって2015

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      グラフィケーション

      巻: 386 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] けっして、あきらめない 小嵐九八郎『我れ、美に殉ず』をめぐって2014

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 雑誌名

      グラフィケーション

      巻: 382 ページ: 32-33

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 今こそ読みたい藤沢周平2017

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 学会等名
      鶴岡藤沢周平文学愛好会・第18回「寒梅忌」
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 抗う 時代小説と今ここにある「戦争」2019

    • 著者名/発表者名
      高橋 敏夫
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      駒草出版
    • ISBN
      9784909646187
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 時代小説の「戦争」2018

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 出版者
      現代書館
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 時代小説の「戦争」(仮題)2017

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 出版者
      現代書館
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 宮部みゆき『泣き童子』2016

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 総ページ数
      475
    • 出版者
      巻末解説
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 柴田錬三郎『真田十勇士(三)』2016

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 総ページ数
      355
    • 出版者
      巻末解説
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [図書] 時代小説はゆく!「なかま」の再発見2013

    • 著者名/発表者名
      高橋敏夫
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      原書房
    • 関連する報告書
      2013 実施状況報告書

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公開日: 2014-07-25   更新日: 2020-03-30  

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