研究課題
基盤研究(C)
室町時代から江戸時代前期における寺院と貴族社会との交流を示す仮名法語類を中心に調査・研究をおこなった。とくに、禅宗の尼僧による問答を主軸とする物語草子で、仮名法語としての側面も有し、室町期の寺院と貴顕との交流をもうかがわせる『幻中草打画』の最古写本、および新出伝本の原本調査の機会に恵まれた。当該作品を中心に、江戸初期の仮名法語の開版と物語草子制作との連動性についても考察し、口頭発表、論文執筆、新聞寄稿など、研究成果の公開に努めた。
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