研究成果の概要 |
Oxford, Cambridge, Devonその他の地域について、16-17世紀の対巡業劇団支払い記録等を調査・整理し統計資料を作成した。この資料の分析に基づいて地方巡業に関する論考をまとめ、2件の口頭研究発表と1件の講演を行い、1編の原著論文と1編の総説を刊行し、1編の学会報告を執筆した。本研究の遂行を通して、初期近代英国における地方巡業の様態と劇団に対する自治体の処遇は劇団・地域・年代によって大きく異なること、巡業劇団は多数の旅芸人のカテゴリーの一つにすぎなかったこと、女王一座は地方において、そして宮内大臣一座/国王一座はロンドンにおいて特権的な劇団であったことを明らかにした。
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