研究課題
基盤研究(C)
本研究では、1680年代から1710年代にかけて流行した〈女の悲劇(she-tragedy)〉を、18世紀劇場文化とセンチメンタリズム言説の関連という文脈で再評価することを目的とした。風紀改良運動などと影響し合いながら、〈女の悲劇〉は、観客に「憐れみ(pity)」の感情を喚起することに特化し、感情共有体験の提供を目指す18世紀劇場文化の発展に極めて重大な寄与をしていたことを明らかにした。当初目指した道徳哲学と18世紀劇場文化との影響関係の調査は十分に進展せず、今後の研究課題とした。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)
東北学院大学英語英文学研究所紀要
巻: 41 ページ: 27-58