研究課題/領域番号 |
25370430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
瀧田 恵巳 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (70263332)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | herとhin / Origo / 視点 / 言語オルガノン・モデル / 人称 / 言語外のOrigo / 言語内のOrigo / 送り手 / 対象と事態 / offstage / on stage / her-とhin- / 指示モード / 言語外現実 / 概念世界 / 指示の様式(モード) / 言語オルガノンモデル / 物語の人称 / 現前化 / データベース / 国際情報交換 / ドイツ / コソア / フィクション / 一人称と三人称 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は,まずドイツ語のダイクシス的方向表現her とhinの派生語彙の空間的用法を調査することにより,いわゆる一人称物語と三人称物語との間で出現の仕方に差異を見出し,そこから人称が本質的に二重構造であると考え,この人称の二重構造を言語オルガノン・モデルにより明示した点にある。さらにこのモデルに「視点」と指示場の中心点であるOrigo「原点」を導入することにより,新たなダイクシスのメカニズムを提示した。またそのダイクシスのメカニズムを主観性の視覚構図offstageとon stageに応用し,その問題点を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のダイクシス理論は,Origoと視点のいずれかを中心として展開されてきたが,本来二つの概念は,指示場の中心と見る起点という全く別の機能を有している。本研究は,この二つの概念を区別し組み合わせることにより,従来のダイクシス理論における人称の問題や,認知言語学における主観性に関わる問題の中心的な部分を解明することができた。
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