研究課題/領域番号 |
25370437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 早稲田大学 (2014-2016) 跡見学園女子大学 (2013) |
研究代表者 |
酒井 智宏 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (00396839)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 固有名詞 / 単称性 / 非存在言明 / 単文のパズル / 同一性言明 / 捉え方 / 個体 / 個体の局面 / 認知言語学 / 固有名 / 単称命題 / 記述名 / 記述主義 / ローカル性 / グローバル性 / 指標説 / 意味論と語用論のインターフェイス / 文脈主義 / 随意性基準 / 意味の柔軟性 / 分節 / 世界認識 |
研究成果の概要 |
固有名詞に関する一見相反する解釈(1-2)を統合する固有名論を構築した。(1) 固有名とは個体という抽象度のもっとも低い単純な存在物につけられた名前である。それゆえ、固有名がもつ単称性は低次概念である。(2) 0歳の人物Aと80歳の人物A、あるいはスーパーマンとクラーク・ケントを同一人物と認識し、単一の固有名で指すのは人間だけである。それゆえ、固有名がもつ単称性は高次概念である。通常、個体はその属性によって認識される一方で、「スーパーマン = クラーク・ケント」のような同一性言明を理解するためには、矛盾する属性の背後にある個体を想定する必要がある。これが個体概念の二重性の源泉にほかならない。
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