研究課題/領域番号 |
25370484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 福岡教育大学 (2015) 大分大学 (2013-2014) |
研究代表者 |
荻野 千砂子 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (40331897)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 琉球語 / 敬語 / 謙譲語 / 丁寧語 / 二方面敬語 / 指示詞 / 相対的距離 / 古代語 / 主語尊敬 / 相対的遠近 / 八重山地方 / 宮良方言 / 黒島方言 |
研究成果の概要 |
南琉球石垣宮良方言の謙譲語は、「主語<補語」「主語≧補語」の両方で使用できることを明らかにした。謙譲語の機能は補語尊敬が必須であり、同時に主語への尊敬機能もある。古代語の謙譲語にも「主語≧補語」の例があり、宮良方言同様、主語に尊敬機能がある可能性を指摘した。 宮良方言の指示詞はku/u/kaの三体系を持つ。共通語のコソア指示詞と異なり、人称との連動が無い。単独の物はuriで指示し、複数の物を対比的に指すときにkuriとkariを用いる。対比が原則であり距離は相対的遠近で捉えられる。古代語に聞き手領域の物をアレと指す例がある。古代語も相対的遠近の原則がある可能性を指摘した。
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