研究課題/領域番号 |
25370601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
元田 静 東海大学, 国際教育センター, 准教授 (40349428)
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研究協力者 |
葛西 里奈
小林 尚美
笠倉 敬弘
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本語授業 / 協働学習 / 参加の動機づけ / 上級読解 / クラス運営 / 共同体感覚 / クラス会議 / 『学び合い』 / アドラー心理学 / クラス経営 / 日本語教育 / 談話分析 / 学び合い / 談話の分析 / なし / 参加の困難な学習者 / ライフストーリー |
研究成果の概要 |
本研究は、日本語授業における協働的活動を成功させるための一つの観点として「参加の動機づけ」に着目し、その実態と参加に消極的な学習者に対する対応策について多面的に検討したものである。本研究では主に、1)上級日本語読解授業の協働学習における参加の動機づけ、2)アドラー心理学の共同体感覚の理論に基づくクラス運営、の2点について実践を通して検討した。質問紙調査やインタビューの分析から、活動に対する学習者の心理的実態が明らかになり、問題行動に対する教師の視点の拡大や転換が必要であることがうかがえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は以下の2点にある。1)参加の動機づけについて、学習者の心理的実態と要因を明らかにした。参加に消極的な学習者と積極的な学習者の詳細なプロトコルから、教師は自分の授業に何らかのヒントを得ることができると考える。2)多くの教師が協働学習を実施する際に直面すると考えられる参加に消極的な学習者の問題に対し、アドラー心理学の理論を取り入れ、より包括的で本質的な概念である「共同体感覚」をベースにして対応策を考えることを提案した。また、実際の日本語授業で「共同体感覚」に基づくいくつかの対応策を実践し、その過程と成否を明確にした。
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