研究課題/領域番号 |
25370744
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
三島 伸介 関西医科大学, 医学部, 講師 (70454618)
|
研究分担者 |
西山 利正 関西医科大学, 医学部, 教授 (10192254)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 医療通訳 / 異文化間コミュニケーション |
研究概要 |
訪日外国人及び在日外国人が医療機関を受診する際、医療用語の特殊性ゆえに医療従事者とのコミュニケーション上の問題が発生する。現在、わが國では医療通訳が専門職として確立されておらず、通訳をボランティアに依存するケースがしばしば見受けられる。わが国には医療通訳育成の統一的指標となる機銃が確立されておらず、本研究によっていずれの言語をもちいた医療通訳においても共通して用いることの出来る医療通訳育成のためのモデルコアカリキュラムが米国や豪州などの医療通訳専門研修プログラムも参考にしながら、医療通訳専門家として要求される語学能力、通訳技術向上のための研修、倫理規定などを取り込みながら作成する。 平成25年度は日本全国の医療機関から外国人診療を行っている機関もしくは外国人診療に興味を持つ機関を3,147施設選定して、現在の外国人診療についてのアンケート調査を行ったところ、310施設から回答を得た(回収率は9.9%)。診療に際して最も使用されている言語は日本語と英語(各々36.1%、35.5%)であった。受診者の国籍で最も多かったのが中国(24.2%)であり、医療機関における中国語の需要は今後高まっていくことが予想される。また、外国人診療で困ったことで最も多かったのが「受診者の日本語能力の問題(27.7%)」および「通訳がいない(28.9%)」という点であった。それにもかかわらず医療通訳を使わなかったという施設が77.5%にも達しており、ここからも医療通訳の育成が早急に望まれると言うことが考えられる。医療通訳の経験年数では1年未満が69.5%と最も多く、この点についてもわが国における医療通訳分野での拡充が望まれることが示唆される結果であると思われる。
|