研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、旧植民地が独立後の植民地主義的従属関係を強いられたとみる世界史理解(新植民地主義的世界史像)は、近年の研究成果や、新たに公開された一次資料に照らして実証に耐えないとの認識に立ち、かつての帝国の中心・周縁関係が独立後にどのように変遷したのか、その実態を解明することにある。具体的には、典型的なイギリス植民地として発展し、独立後も新植民地主義に侵食されたとされる東アフリカを取り上げた。研究を通して、旧宗主国イギリスが援助等を通じて及ぼした影響力は、じっさいにはきわめて限られており、東アフリカをはじめ独立期アフリカ諸国の自立性を阻むものではなかったことを明らかにした。
すべて 2015 2014 2013
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)
The Journal of Imperial and Commonwealth History
巻: 43(2) 号: 2 ページ: 317-341
10.1080/03086534.2014.982406
歴史学研究
巻: 924 ページ: 124-131
国際政治
巻: 173 ページ: 15-27
130005076294