研究課題/領域番号 |
25370918
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
|
研究機関 | 京都大学 (2015-2018) 愛知県立大学 (2013-2014) |
研究代表者 |
山村 亜希 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (50335212)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 歴史地理学 / 景観復原 / 港町 / 川湊 / 城下町 / 近世化 / 空間構造 / 景観史 / 中世都市 / 木曽川 / 都市景観 / 都市空間構造 / 景観形成プロセス |
研究成果の概要 |
本研究は、大河川流域の川湊を基盤とする中世都市が、武家権力による支配・統制や近世初期の経済発展の恩恵を受ける中で、いかにその空間構造を変化させていったのかを考察した。その結果、近世以降の城郭・城下町の整備と港湾機能の高度化と効率化によって、都市における内部空間の分化が進み、城下町と港町とが分離された都市景観が形成されたことを明らかにした。また、16~17世紀の河川流域の急速な環境変化や、武家権力の政治・経済政策、周辺の新田開発、特産品の形成、農村の集落再編や交通路の変更といった地域構造の変化が、港町の景観変化と連動していたことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中近世の港町研究は、日本史学や建築史学等の分野で盛んに行われてきた学際的な都市論である。しかし、伝統的に過去の景観復原研究を専門としてきた歴史地理学は、これまで港町研究に、十分には関与してこなかった。本研究は、歴史地理学の景観復原の視点と方法を応用して港町研究に参入する点で、学際研究の進展に貢献する意義を持つ。また、研究代表者はもう一つの研究の軸として城下町研究を行っており、城下町/港町という区分を超えた中近世都市論として、研究を発展させるという点でも学術的意義がある。本研究の成果は日本各地の港町において、地域の魅力や価値を市民とともに再発見することにつながり、その点で社会的意義を持つ。
|