租税手続法の国際的側面に関する基礎的研究

• 研究課題/領域番号: 25380026
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 公法学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 増井 良啓 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (90199688)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 租税手続法 / 租税条約 / 情報交換 / 税務執行共助条約 / OECD税務長官会議 / BEPSプロジェクト / 共通報告基準 / 多国間税務執行共助条約 / 自動的情報交換

研究成果の概要

租税手続法の国際的側面に関する基礎的研究を行いました。①国際的なフォーラムにおける動向の巨視的分析として，ＯＥＣＤ税務長官会議やグローバル・フォーラムの発出した多数の報告書，および，それらに関する二次文献を収集し整理するとともに，いくつかの国際会合に出席して意見を交換しました。②マルチ税務執行共助条約の注釈を抄訳し，相互主義や比例原則，納税者の権利保護といった原則が同条約の根幹を成していることを明らかにしました。③非居住者の金融口座情報に関する共通報告基準について，租税条約実施特例法の改正を検討しました。このように，条約と国内法の両面から基礎的研究を行うことができました。

研究成果

• [雑誌論文] 租税条約の不在?!―国際取引と租税法 (2016)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 雑誌名: 法学教室 巻: 425 ページ: 34-40
• [雑誌論文] 非居住者に係る金融口座情報の自動的交換―CRSが意味するもの (2015)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 雑誌名: 論究ジュリスト 巻: 14 ページ: 218-223
• [雑誌論文] OECD, Co-operative Compliance: A Framework: From Enhanced Relationship to Co-operative Compliance（2013） (2015)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 雑誌名: 租税研究 巻: 783 ページ: 334-341
• [雑誌論文] マルチ税務行政執行共助条約の注釈を読む (2014)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 雑誌名: 租税研究 巻: 775 ページ: 253-291
• [雑誌論文] 国際課税を巡る最近の課題と展望―ＢＥＰＳプロジェクトをふまえて― (2014)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 雑誌名: 租税研究 巻: 771 ページ: 7-64
• [雑誌論文] 学界展望（租税法）OECD，Addressing Base Erosion and Profit Shifting (OECD Publishing, February 2013, 87pp.) (2013)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 雑誌名: 国家学会雑誌 巻: 126 ページ: 1136-1140
• [学会発表] 再分配の手法と税制 (2015)
  • 著者名/発表者名: 増井良啓
  • 学会等名: 租税法学会
  • 発表場所: 新潟大学（新潟県新潟市）
  • 年月日: 2015-10-10
• [学会発表] Recent developments in international taxation (2014)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiro Masui
  • 学会等名: International Fiscal Association
  • 発表場所: Munbai, India
  • 年月日: 2014-10-12 – 2014-10-17
  • 招待講演
• [学会発表] Developments in Model Tax Treaties; Impact on Asia (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiro Masui
  • 学会等名: International Fiscal Association
  • 発表場所: Hilton Kuala Lumpur Hotel (マレーシア、クアラルンプール）
  • 招待講演
• [備考] 租税手続法の国際的側面
  • URL: http://www.masui.j.u-tokyo.ac.jp/teach/2014LSSeminar.html