研究課題
基盤研究(C)
ドイツの自治体の「名誉職」議員は、自らの日々の職業生活等を通じて接触した市民のニーズ・意見等を議会活動に活用するとともに、この情報を州・連邦等の政治家に伝達しており、これによりドイツにおける「下から上への民主主義」の実現の中心的役割を果たしている。そして、自治行政の高度化・専門化等により、名誉職と本職とを両立させることが困難になりつつある中で、なお、名誉職制度が自治体の市民近接性を確保する等の上で有している重要性を理解し、その存続のため、努力・工夫を続けており、圧倒的多数は、その制度の廃止に反対の見解を有している。