研究課題
基盤研究(C)
本研究の成果は以下の4点である。1.アダム・スミスの『道徳感情論』と『国富論』とが直接理論的に関係するのは、『道徳感情論』の「正義論」と『国富論』第5編「国家の役割」特に「法の整備と教育、学術と芸術の振興」である。2.『道徳感情論』の「効用」論の眼目は、身体的効用と「公共の利益」とは「本来異なる」ことの明証である。3.『道徳感情論』加筆修正過程でのスミスの苦労は、「公平な観察者」の役割が「神」と無関係であることの説明であった。4.従来のスミス研究が見逃してきたが、彼は1768年からエジンバラ音楽協会の会員で、オペラやオラトリオにも造詣が深かく、純粋な器楽曲が「情動をかき立てる」理由に注目した。
すべて 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件) 図書 (4件)
エコノミクス
巻: 20 ページ: 1-38
同志社商学
巻: 66 ページ: 1-27