研究課題
基盤研究(C)
東アジア地域における経済統合の拡大・深化の過程において、格差収斂と成長とを両立させる方法を理論・実証的に模索することが本研究の主な目的である。分析の主眼は、成長・発展に対する阻害要因の撤廃・軽減や貿易・FDIの進展による経済の開放化の進展が、域内各国の所得、厚生、環境にどのような影響をおよぼすのかに注がれた。分析の結果、阻害要因の撤廃や開放化は必ずしも各国の所得増加や厚生・環境の改善に貢献するとは限らないことが明らかとなった。また、所得増加や環境改善のための条件についても明示した。ただし、格差縮小と成長とを「両立」させるための具体的な政策提言は行えておらず、この点が今後の課題として残された。
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The Quarterly Review of Economics and Finance
巻: 印刷中 ページ: 32-43
10.1016/j.qref.2016.09.003
School of Economics, University of Hyogo, Discussion Paper
巻: 62 ページ: 1-9
http://kyoin.u-hyogo.ac.jp/summary/econ/hiroyukinishiyama.html