経営者予想利益の裁量性に関する実証分析

• 研究課題/領域番号: 25380599
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 会計学
• 研究機関: 東京大学 (2015); 神戸大学 (2013-2014)
• 研究代表者: 首藤 昭信 東京大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (60349181)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 会計学 / 経営者予想利益 / 利益調整

研究成果の概要

本研究の目的は，経営者予想利益の公表に伴う経営者の裁量行動を分析することである。具体的には，決算発表時に公表する次期の利益予想値について，（1）経営者は裁量的な予想利益の調整を行っているか，（2）行っているとすれば，その経済的動機は何か，ということを分析した。分析の結果，経営者は減益予想を回避するような形で予想値の調整を行っており，そのような予想利益に対して，株式市場は好意的に反応していることが分かった。これは株式市場が経営者の予想利益調整を見抜いていないことを示唆しており，経営者が株式市場を意識した予想利益の調整を行っていると解釈した。

研究成果

• [雑誌論文] The Effect of Institutional Factors on Discontinuities in Earnings Distribution Public Versus Private Firms in Japan (2015)
  • 著者名/発表者名: Akinobu Shuto and Takuya Iwasaki
  • 雑誌名: Journal of Accounting, Auditing & Finance 巻: 30 号: 3 ページ: 283-317
  • DOI: 10.1177/0148558x14544504
  • 査読あり
• [雑誌論文] 倒産企業における会計操作の検出 (2013)
  • 著者名/発表者名: 榎本正博・首藤昭信
  • 雑誌名: 現代ディスクロージャー研究追悼記念号 巻: 13 ページ: 33-48
• [雑誌論文] 利益調整研究の体系と新動向 (2013)
  • 著者名/発表者名: 首藤昭信
  • 雑誌名: 証券アナリストジャーナル 巻: 51 ページ: 6-19
• [図書] 「利益調整の動機と手法」伊藤邦雄・桜井久勝責任編集『会計情報の有用性』 (2013)
  • 著者名/発表者名: 首藤昭信・伊藤邦雄・桜井久勝・大日方隆・音川和久・中條祐介・石川博行・薄井彰・乙政正太・小野武美・八重倉孝・円谷昭一・野間幹晴・中野誠・加賀谷哲之
  • 総ページ数: 504
  • 出版者: 中央経済社