研究課題/領域番号 |
25380636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
溝部 明男 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (90127142)
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研究協力者 |
銭 閑適
劉 晴暄
張 泓明
ガザンジエ
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 戦友会 / 煽るプロセス / 鎮めのプロセス / 戦争体験の再認識 / 過去の振舞いの再現 / 物語り / 慰霊祭 / 犠牲 / 過去の再現 / 国を守る戦争 / 戦争体験の意味づけ / 戦争の意味づけ / 戦没兵士の処遇 / 従軍体験の意味づけ / 戦没兵士の慰霊 / 物語 / 認知的不協和の理論 / 従軍体験の2側面 / 状況の定義 / 台湾 / 「戦争の意味づけ」 |
研究成果の概要 |
大村英昭は「煽る文化」と「鎮める文化」という図式を提唱した。ある戦友会の参与観察と大村の図式に基づいて、戦友会とは、旧軍の将兵意識を鎮めるための一つの装置であると特徴づけた。戦友会のメンバーは、(1)過去の軍隊風振舞いの再現、(2)戦争体験の物語り、(3)戦死者の慰霊を通じて、彼らの軍隊体験を見直す共同作業に従事していると考えられる。 軍隊体験の物語りの一つのタイプは、次のようなものである。出征を拒否することはできなかった。国を守るために戦った。戦死者は戦争の犠牲者である。英霊ではない。彼らの物語りの根底には、太平洋戦争は国を守るための戦いであった、という見方が横たわっているように思われる。
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