異なる感覚モダリティ・属性に共通した「時間」と「内容」の情報統合メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 25380997
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 実験心理学
• 研究機関: 国立研究開発法人産業技術総合研究所
• 研究代表者: 藤崎 和香 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 人間情報研究部門, 主任研究員 (20509509)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 同時性知覚 / バインディング / 時間-特徴統合 / 異種感覚モダリティ / 視覚 / 聴覚 / 触覚 / 多感覚情報統合 / 時間知覚 / 運動 / 対応付け / 時間特徴統合 / 時間周波数限界 / 感覚運動間 / 感覚‐運動

研究成果の概要

本研究の目的は、「時間」と「内容」の情報を適切に統合してダイナミックな知覚世界を成立させている人間の脳の論理を、心理物理学的実験手法を用いて解明することである。我々は近年、感覚モダリティ間・属性間の特徴統合の時間周波数限界が2.5Hzときわめて低く、かつ感覚モダリティや属性の組み合わせに寄らず共通の値になることを発見した。本研究では、この感覚や属性の組み合わせによらない共通の時間限界が、「時間（いつ）」と「内容（何）」の情報を並列的に処理したのちに統合するという脳の戦略を反映したものではないかという仮説を、さまざまな課題を用いて検証した。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of frequency separation and diotic/dichotic presentations on the alternation frequency limits in audition derived from a temporal phase discrimination task (2015)
  • 著者名/発表者名: Kanaya, S., Fujisaki, W., Nishida, S., Furukawa, S., & Yokosawa, K
  • 雑誌名: Perception 巻: 44 号: 2 ページ: 198-214
  • DOI: 10.1068/p7753
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 視覚と聴覚における感覚フィードバック研究‐時間遅延と質感変容‐ (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤崎和香
  • 学会等名: 第21回日本バーチャルリアリティ学会ＶＲ心理学研究委員会のオーガナイズドセッション「ＶＲ技術に資する多感覚統合の認知科学研究」
  • 発表場所: つくば国際会議場
  • 年月日: 2016-09-16
  • 招待講演
• [学会発表] 遠隔食事介助場面における、遅延視覚フィードバックが介助者の動作に与える妨害効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤崎和香、氏家弘裕、遠藤博史
  • 学会等名: ヒューマンインターフェースシンポジウム2014,
  • 発表場所: 京都工芸繊維大
  • 年月日: 2014-09-11
• [図書] 福祉技術ハンドブック: 健康な暮らしを支えるために （項目執筆） (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤崎和香
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: 朝倉書店
• [備考] Research
  • URL: https://staff.aist.go.jp/w-fujisaki/Research.html
• [備考] Research
  • URL: https://staff.aist.go.jp/w-fujisaki/Research.html
• [産業財産権] 咀嚼感覚フィードバック装置 (2014)
  • 発明者名: 藤崎和香、遠藤博史、井野秀一
  • 権利者名: 藤崎和香、遠藤博史、井野秀一
  • 産業財産権種類: 特許
  • 出願年月日: 2014-11-10