研究課題
基盤研究(C)
ドイツにおける教師教育制度の重要な特徴の一つは、「試補制度」の存在、すなわち大学での学修の後に教育現場で実践的訓練を受けることが義務づけられていることにある。その意義は、教員志願者に実践的訓練の機会を提供するとともに、その適性を最終的に判断することにある。近年ドイツは、EU統合に伴う大学改革とそれに連動する大規模な教員養成制度改革を進めており、現在はその仕上げとして試補制度改革が行われている。試補制度の具体的な形態は州ごとに相当に多様である。しかし今回の改革の基調としては、教員としての専門的な力量の向上に向けて、体系的でより丁寧な指導体制を確立しようとすることにあると言うことができる。
すべて 2015
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福祉社会研究
巻: 第15号 ページ: 93-106