研究課題/領域番号 |
25381058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 長野県短期大学 |
研究代表者 |
立浪 澄子 長野県短期大学, その他部局等, 教授 (20241193)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2014年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 保育者育成 / 草創期 / 松野クララ / 東京女子師範学校保姆練習科 |
研究概要 |
2013年度は茨城県立歴史館に保存されている「高橋清賀子家文書目録(豊田芙雄関係文書)」より松野クララ関連資料を閲覧、コピーをとり、その分析を実施した。その結果、豊田芙雄をはじめとする初期の女子師範学校保姆、並びに卒業生らはクララからきわめて具体的な教材作成、保育への適用について懇切な指導を受けていることが明らかになった。 また新たに「松野クララ記念歴史に学ぶ会」を立ち上げ、下記のような研究会を開催した。1、 第1回 平成24年11月3日(土)15:00~16:50 会場 青山フロラシオン 松の間 講演 木戸孝允の人柄-その先見性と情緒-:木戸侯爵家について-私が見た戦前の華族社会の一端- 東京大学名誉教授・お茶の水女子大学名誉学友、同大学外理事 和田 昭允氏 2、第2回 平成25年11月3日(日) 13:30~15:30 会場 青山フロラシオン しらかば プログラム ○講演1「松野ハザマ・クララ夫妻の生き方と明治という時代」社団法人大日本山林会前会長 小林富士雄氏 ○講演2「武村耕靄をめぐる人々」国立音楽大学名誉教授 小林恵子氏 さらに、本研究の成果の一部について下記研究大会においてポスター発表を行った。Organisation Mondiale Pour l’Education Prescolaire World Congress 上海 11- 13 July, 2013 The first kindergarten teacher in Japan-Clara Matuno and how the Friedrich Froebel Method came to Japan 1、A brief biography of Clara Matsuno (1853~193) 2、How did the Friedrich Froebel Method take hold in Japan
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前回研究を引き継ぎ、東京女子師範学校附属幼稚園初代主任保姆松野クララの薫陶を受けた、もっとも代表的な人物、豊田芙雄が具体的にどんな指導を受けたかを、茨城県立歴史館に残る豊田芙雄が残した史料のうち、恩物の実際、特に畳紙(折り紙)や組紙などの写真を撮り、実物の確認を行った。 特に折り紙については、ドイツ・ブランケンブルグにあるフレーベル博物館に陳列されているものとまったく同じものを茨城県立歴史館で発見し、折り紙が日本の独創ではなく、ドイツを源流とすることを改めて確認した。 折り紙はその後周知のように全国の幼稚園で主要な保育内容の一環として幅広く活用され、現代まで及んでいる。その折り紙が幼稚園誕生と軌を一にして導入され、草創期の保育者養成当時から実施されていたことを改めて確認したことは今回の研究の大きな成果の一つである。
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今後の研究の推進方策 |
今後は次の課題として、東京女子師範学校保育実習科の卒業生の歩みと成果について、研究を続行したいと考えている。 ただ、平成25年度に研究者が発病、入院生活が長引いたため、研究計画に遅れが生じ、その遅れを取り戻すことを最大の課題と考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
前期のように、昨年7月末研究者が発病、7月31日~11月28日、平成26年2月12日~3月5日、4月7日~5月15日の期間入院加療していたため、研究に遅れが生じ、予定していた研究費が使えなくなってしまった。 今後、平成26年度において、旅費、資料購入等に使用したいと考えている。
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