研究成果の概要 |
本研究では,保育者が自らの転機についての語りから,転機の要因や転機における保育者の自己の変容について明らかにする。具体的には,まず,保育者の成長に関連性が強い保育者効力感を縦軸としたライフラインを記入し,保育者の転機の時期やその要因,プロセスについてインタビューを実施する。そして,そこで得た言語データをSCATを用いて分析を行う。その結果,転機の要因として3つのカテゴリーと異動との関連性が示された。そして,保育者が転機を「問題認識,省察,将来の展望,困難な状況の発生,他者との相互作用の活性化,他者との実感と展望の共有」,以上6つの段階のプロセスとして認識していることを示した。
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