家庭科教育において生活経営力を評価するパフォーマンス課題の開発を目的に研究を行った。生活経営力は「a他者とよい関係をつくる」と「b生活の在り方を社会との関係から多角的に省察し変革する」を設定し、中学校家庭科の学習内容を踏まえたパフォーマンス課題と授業及び教材を作成し、教育実践によって有効性を検討した。また、生活経営力と関連する生活資源について中学生の意識を調査した。 生活経営力aは身近な他者とよい関係をつくるために必要な要素の有無による会話を体験させる学習活動が、生活経営力bは商品の購入における意思決定過程の可視化や商品の使用価値に気づかせる教材の工夫が、学習内容の永続的理解へとつながった。
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