研究成果の概要 |
本研究では、ポルフィリンが平面的に配位した金クラスター(π接合金クラスター)を合成し、その触媒能の評価を行った。金原子数およそ24,55,100,309個のクラスターに対し、ポルフィリンを面として有するサンドイッチ、四面体、立方体、14面体状の構造を有するクラスターの合成に成功した。π接合金クラスターにおいては、強い相互作用が生じていることが分光学的に明らかになった。そこで、アルコールの酸化反応の触媒活性を評価したが、活性を得ることはできなかった。触媒能を評価するという観点からは、目的を達成したとは言い難いが、クラスターの合成、触媒応用に寄与できる知見を得ることができ、優れた業績を上げた。
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