研究課題
基盤研究(C)
本計画では、1.クロコン酸結晶における光誘起強誘電消失、および、2.分子性結晶α-(BEDT-TTF)2I3の強誘電分極決定について研究を行った。1については、クラスターを用いた量子化学的手法で扱い、主要光学遷移に励起を行った場合に約10分子相当の分極反転がエネルギー的に可能なことが分かった。また、そのような分極反転の経路を明らかにした。2については、スピン分極の有る解と無い解の両方を用いて評価を行い、前者が実験に近い分極の方向を与えることが分かった。一方、後者においてはいわゆるディラック電子系の特徴が現れ、その場合の分極値決定に新しい技巧を考案し、実際に精度良く値を決めることに成功した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
Physical Review Letters
巻: 118 号: 10
10.1103/physrevlett.118.107404
Scientific Reports
巻: 6 号: 1 ページ: 1-10
10.1038/srep20571