研究課題
基盤研究(C)
日本で最大規模のカルデラを形成した阿蘇-4火砕流堆積物と,その直前に噴火した大峰スコリア,高遊原溶岩の岩石学的特徴を分析して比較した.全岩化学組成,斜長石組成,鉱物に含まれるメルト包有物組成の全てで,両者は異なる組成あるいは組成範囲を示した.また阿蘇-4火砕流堆積物も初期のものからクライマックスにかけて,単一マグマから複数マグマの混合を示すものへと変化した.分析結果を説明できるモデルとして,1) 深部からの熱と玄武岩質マグマの供給,2) 地殻浅部での珪長質成層マグマ溜りの成長,3) 枝分かれしてカルデラ外に形成した,より高温でドライな独立マグマ溜りからの前駆噴火を考えた.
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月刊地球
巻: 36 ページ: 303-309
Chemical Geology
巻: 352 ページ: 202-210
10.1016/j.chemgeo.2013.06.003
http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~hasenaka/
http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~hasenaka/research.html