研究課題
基盤研究(C)
本研究により南イタリアのルネサンス建築には、建築家の個性よりも、建築主の意向や地元中世の伝統のほうが色濃く反映されていることが判明した。ただし、南イタリアの建築主ないしは建築家が、フィレンツェやローマのルネサンス建築を直接手本としたのか、あるいは建築書を通じて知識が広まっていたのかについては今後の課題としたい。なぜなら、南イタリアの建築には、当時南イタリアを支配していたスペインとの関係についても考慮しなければならないからであるが、両者のあいだの文化交流については、一方的というよりも相互的なものであったと推測できる。
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空間史学叢書
巻: 1 ページ: 141-157