筋萎縮性側索硬化症発症機序におけるイノシトール6リン酸キナーゼの役割

• 研究課題/領域番号: 25430014
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 神経生理学・神経科学一般
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 永田 栄一郎 東海大学, 医学部, 准教授 (00255457)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 筋萎縮性側索硬化症 / イノシトール6リン酸キナーゼ2 / 脊髄前角細胞 / TDP-43 / トランスジェニックマウス

研究成果の概要

変異型SOD1マウス脊髄のイノシトール6リン酸キナーゼ2（IP6K2）の発現状況の検討より、発症前よりIP6K2の発現が上昇していることを発見した。よって、IP6K2が、ALS発症前の診断マーカーになり得ることを見出した。また、ALS患者剖検脊髄においてもIP6K2が、他のサブタイプであるIP6K1、IP6K3に比べても明らかに発現量が多く、特にALS剖検脊髄で有意に発現が上昇していた。この結果よりIP6K2がALS発症の病態に深く関与していることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Inositol Hexakisphosphate Kinase 2 Promotes Cell Death in Cells with Cytoplasmic TDP-43 Aggregation. (2015)
  • 著者名/発表者名: Nagata E, Nonaka T, Moriya S, Fujii N, Okada Y, Tsukamoto H, Itoh J, Okada C, Satoh T, Arai T, Hasegawa M, Takizawa S.
  • 雑誌名: Molecular Neurobiology 巻: 6
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 筋萎縮性側索硬化症（ALS）におけるイノシトール6リン酸キナーゼの役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 永田栄一郎
  • 学会等名: 東海大学総合医学研究所第18回公開研究報告会
  • 発表場所: 東海大学医学部（伊勢原）
  • 年月日: 2015-03-06
• [学会発表] イノシトール6リン酸キナーゼ2は筋萎縮性側索硬化症患者脊髄おいて細胞死を促進する
  • 著者名/発表者名: 永田栄一郎
  • 学会等名: 第54回日本神経学会学術大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ALSモデルマウスのけるイノシトール6リン酸キナーゼ2の病態への関連性について
  • 著者名/発表者名: 森谷祐介
  • 学会等名: 東海大学総合医学研究所発表会
  • 発表場所: 東海大学医学部（伊勢原）
• [学会発表] Inositol hexakisphosphate kinase 2 is one of the candidate molecules as diagnostic marker for amyotrophic lateral sclerosis.
  • 著者名/発表者名: E. Nagata
  • 学会等名: Neuro2013
  • 発表場所: 京都